中欧旅行 6日目
1/28 6日目
6日目は終日プラハ観光。
プラハもブダペストのように川を挟んで東と西に観光名所が点在しています。その川とはチェスキークルムロフにも通っていたブルタヴァ川です。
朝の早くからブルタヴァ川の西にあるプラハ城へ。
保安検査があったんですが、ガイドさん曰く「きちんとやっていますというパフォーマンスみたいなものなんで付き合ってやってください」とのこと。荷物をガバッと開いて台の上に起き、ゲートをくぐる。何の問題もなく中に入れました。
プラハ城です。ヨーロッパ建築あるある、大きすぎて全て収まらない。
写真を撮っていると衛兵さんがてくてく。
その辺りにいた方々はみんなカメラを向けて。
寒い中早くからおつかれさまです。
なかなか荘厳な雰囲気。アーチ部分の先端がとんがっているのがゴシック様式の特徴。
この紫色のステンドグラスも綺麗ですが、見所と言えば…。
こちら、アルフォンソミュシャがデザインしたステンドグラスです。他のステンドグラスと解像度が違うなという印象。有料エリアに入ると近くで見られるというね。うまくできています。
ステンドグラスの外側は青。チェコの国のイメージカラーなんだそう。
中央部は暖色を使って希望を表しているのだとか。これまで見てきたステンドグラスとはかなり違いました。モザイク感がない。あくまでもミュシャが行ったのはデザインなので、下絵をステンドグラスにした職人さんもすごいのであろう…。ステンドグラス数あれど、ミュシャのステンドグラスがこの1枚だけ。
その他のステンドグラス、まだまだあるよ。
ネポムツキーさんという聖人のお墓です。豪華さから偉人っぷりが伺えます。王様を怒らせてカレル橋からブルタヴァ川に突き落とされたそうです。
聖ヴィート大聖堂を後にして黄金の小径へ。お土産をたくさん買いました。
やっぱり茶色の屋根は”THEヨーロッパ”って感じ。
プラハ城の周辺から川の方へ移動してカレル橋を渡ります。橋の上には30体の聖人像があります。
この方は先ほどお墓を拝見したネポムツキーさん。
右側の絵がネポムツキーさんが川から突き落とさせる場面を描いたもの。触ると幸運が訪れるとかで変色してます。もちろん触ってきました。
鳥も集まる聖人像。
橋を渡りきれば、旧市街地に到着です。
結構駆け足だったのでもうちょっとゆっくり見たかったな〜。
ボヘミアングラスのお店に寄ってから、市民会館の中でお昼ごはん。
ビールです。
スープ。もうどんな味だったか思い出せないけど、じゃがいもが入っていました、以上。
メインはビーフシチューみたいな、牛肉の煮込み?なのかな?添えられた白いものはしっかりめの蒸しパンみたいな食感。おいしかったです。
デザートはアーモンドケーキ。
午後からは自由行動。
まずはミュシャ美術館へ。
結構こじんまりした美術館でした。中は撮影禁止。
ヒヤシンス姫をはじめとした、ミュシャと聞いて思い浮かぶあのタッチの女性の絵が数点あって、1番奥で生い立ちVTRを上映しているような作り。昔デザインした郵便切手があってときめく。小さいものにぎゅっと凝縮されたデザインが好き。
事前にも調べて行ったけど、休館日がないってありがたい。
外観。グッズショップも充実していてなんだかたくさん買ってしまった…。
旧市街地から徒歩で少し行った街中にあります。
旧市街地に戻って時計塔へ。
午前中のツアーの中でも立ち寄ったんですが、動くところがどうしても見たくて。1時間に1度動くので15時になるまでじっと待っていました。
15時になると鐘の音と共に、時計の盤面の上にある小窓から12体のキリストの使徒の人形がチラチラと顔を出します。動画をキャプチャしたので画像が粗い…。プラハのドキュメンタリーを事前に見ていたので感動が5億倍。
その後は少し迷いながらぶらぶらと歩いて目星をつけていたおみやげをゲットしたり。旧市街広場は人がたくさん。観光地がぎゅっと集まっているので観光客には嬉しかったです。プラハの人も優しい人が多かったです。
迷わないように広場を起点にしていました。ありがたい。
歩き疲れたので一服。黒ビールが飲みたかったので、お店の前に置いてあったメニューを指差して店員さんに「Dark beer?」と聞いたら、「そうだよ最高においしいよ」的な返しがあったので頼んでみたら…。多分違う、全然伝わってなかった。ちなみにビールはチェコ語で「pivo」というそうです。ピボ。かわいい。
本当は食べたかったものもたくさんあったんですけど、連日の度重なる飲食とお昼ごはんが胃腸を支配し、なかなかのしんどさがあったので、ビールを飲んで退散。ビールは飲めるんですよ、ビールは。
トゥルデルニークという、穴の空いた大きなデニッシュパンみたいな揚げパンみたいなものの中にクリームをぶち込んだ甘味の暴力と言っていい伝統菓子あって、屋台のようにたくさん売られていたので食べたかったんですけど、ちょっとその暴力に耐えられそうになかったのでやめました。こういうとき1人はつらい。
地下鉄に乗ってホテルの最寄り駅まで移動。今日もスーパーでお買い物。
念願の黒ビール。日本のものより甘みがなく、くどくないので飲みやすかったです。
おいしいアイスを教えてもらったので購入。
パルムみたいですけど、こっちのチョコレートはパリパリ。おいしかった。
観光はこの日まで。翌日はとうとう日本へ向けて出発です。おみやげをたくさん買ったので、機内に持ち込めない液体をニット帽やマフラーでぐるぐる巻にして優先的にトランクに押し込む。重さ大丈夫かな…?と不安を抱えながら就寝。
6日目、終了。
中欧旅行 5日目
1/27 5日目
この日はチェコのチェスキークルムロフを経由して首都プラハへ。
朝にウィーンを出発。ウィーンは1日じゃ見切れないのでまた訪れたいな〜と離れた瞬間から思いました。気候のいいときにね、天気のいいときに、またいつか。
途中のドライブインにて。
絶景だったのでみんな写真撮っていました。
チェスキークルムロフに着いてお昼ごはん。
にんにくのスープ。においがすごかった。しょっぱかった。
もうビールの画像はいらないですか?
メインの鱒料理。ナイフとフォークで骨のあるお魚をいただくのは、なかなか難しかった。このじゃがいもが旅の中で1番おいしいじゃがいもでした。でも2個分もいらないよね〜という話をしながら。
デザートのクレープ?中にチョコレートソース。
さて観光。
聖ヴィート教会。1400年頃に建てられたそう。
確かにかなり古そうな壁画。
このパイプオルガンは比較的新しいとガイドさんがおっしゃっていたような。
次はチェスキークルムロフ城へ。
お城でメスの熊が飼われているそうで、その名もマリアテレジア。
今は冬眠中でお目にかかれず。
青い空と暖色の壁面のコントラストが綺麗です。
だまし絵のように描かれた壁面。本物の窓があったり偽物があったり。
そして絶景。鋭利な屋根の建物はさきほど訪れた聖ヴィート教会。
この川はブルタヴァ川。ドイツ語だとご存知モルダウ川。
世界で1番長い直線の廊下だった…かな?とにかく長いそう。
街中もぶらぶらしました。
街というより村というレベルの小さな街です。
スヴォルノスティ広場。この淡い緑色が癒される。
何屋さんなのか謎でしたが店先がおしゃれだったのでつい。
似たような建物が多いので迷子になりそう。
チェスキークルムロフはエゴンシーレの母親の故郷らしく、シーレのアートセンターなどもあったんですが、自由時間が数10分程度だったので諦めました。あと気になったのは拷問博物館とか…。
ほんの少しの時間でしたが、綺麗な街並みを満喫できました。
中国人、韓国人の観光客の方が多いとお見受けしましたが、それもそのはず、去年あたりからチェコへの直行便ができたそうです。中国はなんと4都市から、韓国はソウルからだったかな。日本もチェコへの直行便できてほしいな〜。
またバスに乗ってプラハへ移動。1時間半ぐらいで着いたかな。
ホテルに入って夜ごはん。またごはんか。
このねえ、サラダがねえ、岩塩たっぷりかけてドレッシングもたっぷりかけました!といったしょっぱさ。塩味の暴力。
チェコといったらピルスナーウルケル。かわいい出で立ちですが、これで500mlです。お値段もかわいいです、日本円で250円ぐらい。最高か。
メイン。何だったかなこれ…鶏肉ではなかった、七面鳥?なんかそんな感じです。今回のじゃがいもはニュースタイルでお出まし。グラタンのような?そんな食べもの。ただし、しょっぱいです。この辺りから唇が痺れてきました。初めてです、塩味によって唇が痺れたの。
まあ一応デザートも…。
チェコのごはんのしょっぱさに打ちひしがれながら、帰りにホテルと直結のショッピングモールのスーパーでお買い物。お水はどこの都市に行ってもスーパーなどで買って常に冷蔵庫に入れていました。ちなみにチェコの通貨はチェココルナ(CZK)です。1コルナ=約5円です。1度10倍にして、そこから半分って考えたら結構計算はしやすかったです。ユーロ圏の後なので、表示された価格にギョッとしますが。
ピルスナーウルケル、当然売ってたのでつい買ってしまいました。チェコはビールの消費量が世界一らしいので、そりゃこれだけ食べものもしょっぱいのかな、と。
ほろ酔いでおやすみなさい。
5日目、終了。
中欧旅行 4日目
1/26 4日目
この日は1日ウィーン観光。
中に入って、ハプスブルク家についてのお話を聞きながら、40室をぐるーっと回りました。ブダペストでも、ここウィーンでも、次に訪れたチェコの2都市でも、毎回話に上がる人物、マリアテレジア。16人子供を産んで、近隣諸国に嫁がせることでヨーロッパ諸国が平和になるように努めたそう。日本でも有名なマリーアントワネットはその13人目の子ども。結局マリーアントワネットも例に漏れず、フランスのルイ16世のところに嫁いでいるので、中欧ではマリアテレジアの方がよく知られているのかな〜。聡明で政治の手腕もあり、良妻賢母というイメージみたいです。日本ではよほどのハプスブルク家マニアでもない限り、学校で習った、教科書で見たレベルですよね。
裏庭も寒々しいですが、春になるととても綺麗みたいです。
この時雪も降っていたので本当に寒かったです。
グッズショップ近くのポスト。これもかわいい。
さようなら。
次はヴェルヴェデーレ宮殿上宮へ。
中にギャラリーがあります。いよいよクリムトの絵画が…!
凍ってる…。集まる鳥たち。
エゴンシーレは下宮にあります。お昼からの自由行動のときに行くことに。
天井を見上げる。
”ナポレオン”と聞いて思い浮かぶ絵。
ちなみに写真撮影OKなんですよ。ありがたい。そういう美術館、こちらでは多いそうです。
ムンクの作品もありました。
いよいよクリムト。初期の作品。
これも有名な「ユディットⅠ」。今年日本に来ますね。
そしてついに「接吻」とご対面。この旅のピークでした。
この旅の前に、以前オーストリアに住んでいた方とお話しする機会があって「クリムトの『接吻』は絶対に見た方がいい、本物は感動するよ」とおっしゃっていたので、本当に楽しみにしていたんです。すごいすごい。本物はすごい。語彙がなくて悔しい。圧倒されて足がすくんだ。
有名な人気の作品なのでやっぱり人が多いです。みんなこの絵画と3ショットを撮っている。「いる?それ?」と思いましたが。この下手くそな写真じゃ本物の凄みが全く伝わらないのが悔しい。
「アダムとイブ」
ツアーで回った後、少し時間がもらえたのでもう1度「接吻」のところまで戻って目に焼き付けました。ミュージアムショップでギャラリーガイドなどなど、たくさん買ってしまいました。
レストランへ移動してお昼ごはん。
ビールはどこで飲んでもおいしい。
スープの浮き実は小麦粉でできたお団子みたいなやつでした。食べたことなかったし、今後も選んで食べないな、っていう。
メインのシュニッツェル。仔牛のカツレツ。
おいしかったですが、なんせ大きい。
デザートのアップルパイみたいなやつ。名前があったような気がしますが忘れました。
お腹ぱんぱんのまま、午後からは自由行動。
ツアーの行程内ではエゴンシーレを見ることができないとあらかじめ分かっていたので、自由行動のときに見に行こうと計画をしていました。
元々はレオポルト美術館というシーレを200点ほど持っているというところへ行こうとしていたんですが「ヴェルヴェデーレ宮殿の下宮の方には点数こそ少ないものの、シーレの有名な作品がある」との情報をガイドさんから教えてもらい、そちらへ戻って行くことに。このあたりがツアーの不便なところ。上宮の後、そのまま下宮に行けたら行程的にスムーズなのになあ、と思いながら。
レストランを出ると雪が雨に変わっていて最悪でした。まだ雪の方が観光しやすいい…。どうせ寒いんだし…。
ウィーンの街中をトラムで移動。午前中はバスで連れて行ってもらったので、もちろん迷うことなくすーっとたどり着けましたが、まあこれが迷った迷った。何度もトラムに乗り直して雨の中うろうろしてやっと到着。
「抱擁」
ここも写真撮影OK。
「死と乙女」
「家族」
その横に視覚障害のある方のためのパネルが。分かりにくいけど、立体的になっていて、手で触って形やラインが分かるようになっていました。
数は本当に少しだけでしたが「死と乙女」が見れてよかったです。おそらくレオポルト美術館に行っていたら、見切れていないし中途半端になっていたと思います。こっちにしてよかった。チケットは14€(約1,750円)でした。ブダペストの西洋美術館のことを思えば割高。しかも最近上宮と下宮とを分けて展示するようになったらしいです。でもそれだけのお金を出す価値は多いにありました。
オペラ座のあたりまで戻って、お土産を買ったりしながらぶらぶら。
DEMELにも行きました。例の猫のチョコも売っていましたが、日本でも買えるので、あまり見たことないようなチョコレートとすみれの砂糖漬けを購入。
雨よけのビニールをかけてくれた唯一のお店だったんですが、風がものすごくて結局底が抜けちゃった。ビニールの意味よ。
旧王宮。
雨のわずわわしさと、少し荷物が増えてきたのと、旅の疲れが若干出始めたのとで、この辺りがすごいクタクタでした。
次の目的、ザッハトルテを食べるためにザッハーへ。
この時17時頃だったんですけど、ものすごい人が並んでいてこれは諦めるという選択をせざるを得なかった。おみやげ用のザッハトルテもあると知っていたので、ホテルザッハーのフロントの素敵な紳士に尋ねたところ、とても親切に教えてくださって疲れがちょっと吹き飛んだ。無事購入してホテルへ帰ることに。元気があれば夜ごはんを食べて帰りたかったな〜。心残りのあるウィーン観光でした。
クタクタになりながら適当に撮った雨の夜のオペラ座がなんだかいい感じ。
ホテルに戻って、ビールを飲みながら日本とラインでテレビ電話。出来るんですね、すごいね。
お昼のレストランで同じツアーの方のお魚料理が手つかずで残ってしまっていて、それをお店の人がアルミに包んで持たせてくれたものがあったんで、それをつまみながら。写真撮るのをすっかり忘れてしまいました。おいしかったです、じゃがいもも添えられていたけど。
この日は本当に疲れていたのでかなり早めに寝た気がします。
4日目、終了。
中欧旅行 3日目
1/25 3日目
ブダペストのホテルを後にし、オーストリアはウィーンへ向かいます。
と、その前にスロバキアの首都プラチスラバへ寄って少しだけ観光するという行程です。
旅行中の都市間の移動は全てバスでした。長くても2時間半とか。陸続きの隣国って日本人にとったらなんだか不思議な感覚。国境あたりに関所があるんですが、今回の旅行では1度も停止することなく通れました。タイミングによっては停止するように促され、書類などを見せるようドライバーさんが言われるそうです。
道中は基本的にこんな感じ。今日も曇りかな〜?と思いながら…。
お昼頃にプラチスラバに着きました。
まずはお昼ごはん。
謎のしょっぱいスープ。
今日もビール。ここも安かった記憶。
メインのお魚料理。
黄色いソースは粘度の低いマヨネーズみたいな。結構おいしく頂けました。
お米の登場により、じゃがいも阻止。
デザートはもういらないな…と思いはじめる頃。
午後から観光。
まずはプラチスラバ城。テーブルをひっくり返したような建物と言われているそう。
この旅、貴重な青空。絵みたいです。
振り返るとドナウ川。こっちはびっくりするほど曇り。
橋の名前は新しいからその名も新橋。真ん中にある塔にはUFOという名前のレストランがあるんだとか。そのまんま。
街中はこんな感じ。
旧市街地へ移動。
ザリガニは薬局のシンボルってガイドさんが言っていたような記憶。朧げ。
ミハエル門。
各国までの距離を示したもの。
見にくいけど東京まで9,142km。
我らが日本大使館。
黒い丸は本物の大砲で、戦争中に打ち込まれたものらしいです。
これもそう。窓の左側。
モザイクの飾りがかわいい。
これ…なんだったかな…と思って調べてみたところ、聖マルティン教会だそうです。
大司教宮殿。
プラチスラバのオペラ座。
有名なおじさんらしいです。観光地によくいるパフォーマーじゃなくって、本当に銅像です。
本当にザザザーっと2〜3時間で観光をしただけなので、あんまりゆっくりできなかったけど、小さくて風情のあるいい街でした。おみやげもちょこちょこ変えたし満足。
ちなみにスロバキアの通貨はユーロなんです。お隣のハンガリーの通貨はここでは使えないのです。すぐそこなのに。ハンガリーから移動してきた私たちのために、だいたいどこのお店でもカードが使えることを教えてくれたスロバキア人のガイドさん。しきりに「MasterもVISAも使えます、JCBは使えな〜い」と言っていたのがかわいかった。かと思ってJCBはお留守番させてました。
プラチスラバに別れを告げて、ウィーンへ向かいます。
ホテルに着いて夜ごはん。
とりあえずビール。
「この浮き実なに…?お麩?湯葉?」と思っていたら、実はパンケーキだそうです。
パンケーキって浮き実になるんだ…。シラナカッタ。
自分の口の中で完成させるタイプのチキンライス。そういえばこの日はじゃがいもなかったな。
ザッハー”風”トルテ。ザッハーのものでないと”ザッハトルテ”とは名乗れないそう。
夜ごはんの後はクラシックコンサートへ。
シャンデリアがあればカメラを向けてしまう。
途中休憩でいただいたスパークリングワイン。入場のときにもらったドリンクチケットと引き換えるシステム。ライブハウスやん。
クラシックコンサートといっても、こじんまりしたお部屋でヴァイオリン×2 (1台はもしかしてビオラかも)・フルート・チェロ・ピアノのアンサンブルを聞くといった感じ。
しかも楽曲によっては、ソプラノ歌手が登場するものもあれば、男女のコミカルなバレエダンスもあれば、お客さんが壇上に上がってトライアングルで参加したりするのものあり、謎の編成。クラシック音楽の造詣が深くないので、こういうものを正式に何と言うのか分かりませんが、とにかく楽しかったです。
誰でも聞いたことがあるような有名な楽曲をたくさん演奏してくれたという点も楽しめた要因かも。「美しき青きドナウ」とか「フィガロの結婚」とか。ソッレソッレソレソシレ〜ってやつとか(「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」というタイトルらしいです)。
最後は「ラデッキー行進曲」でみんなで手拍子しておしまい。「ウィーンだ!ウィーンに来たぞ!」と思えた瞬間でした。
余談ですが、バレエダンスの男性がめちゃくちゃニコラスケイジに似ていらっしゃいました。あれはほぼニコラスケイジと言っていいと思います。
ホテルに戻って就寝。
3日目、終了。
中欧旅行 2日目
1/24 2日目
朝からブダペストで観光。
まずはゲレルトの丘へ。
ドナウ川を一望。寒々しく見えるのは、本当に寒いからです。
ブダペストはあんまり雪が積もらないそうなので、雪景色は結構レアなのだとか。雪が積もっていなければ、あのヨーロッパらしい茶色の屋根がみえるんですが…。
ドナウ川を挟んで、西側がブダ地区、東側がペスト地区、合わさってブダペストという都市名になったのだとか。大きな橋は東西を結ぶ、くさり橋です。
こっちがブダ地区。
こっちがペスト地区。
こういう景色は万国共通なのかな。
漁夫の砦へ移動。西側のブダ地区にあります。人が少ないのは早起きの特権。
これの方がどなただったか失念。
ここからの景色も綺麗です。相変わらず寒々しいですが。
ドナウ川の向こうに見える建物は国会議事堂です。
すぐ近くのマーチャーシー教会へ。
雪に覆われてしまっているモザイクの屋根が見どころでもあるんですが…?
どや感のすごいエリザベート妃。
歴代のハンガリー国王の戴冠式はここで行われたそうです。これはレプリカ。本物は国会議事堂にあります。
その後、カロチャ刺繍のお店へ。
カロチャ刺繍はユネスコの無形文化遺産に登録されています。と、お店で知りました。
かわいいのでつい色々と買ってしまいました。
くさり橋を通って、東のペスト地区への聖イシュトヴァーン大聖堂へ。
イシュトヴァーンはハンガリーの初代国王のお名前です。イシュトヴァーン1世。
神々しい。
1番の見どころはイシュトヴァーン1世の右手のミイラ。
小銭をチャリーンと入れるとライトがついて見やすくなる仕様。
午前中が終わってお昼ごはん。
サラダを頂いた後、メインのパプリカの肉詰め。名物らしい。
日本のスーパーで売られているパプリカの方が肉厚のような気がしました。ピーマンっぽいかな?と。ソースは酸っぱくない甘酢ソースみたいな感じでおいしかったです。
このときは気づいていなかったんですが、これがじゃがいも祭りの序章です。
ビールもいただきました。3ユーロぐらいだったと思います。安いです。ハンガリーは3ヶ国の中で1番物価が安かったように思います。
ハンガリーの通貨はフォリント(HUF)ですが、ユーロも使えるお店もぼちぼちありました。1フォリントは約0.47円なので、表示価格からざっくりと半分にしたら日本円が分かるというありがたさ。本当はユーロを通貨にしたいそうですが、経済状況的に導入は厳しいそう。ガイドさんの話を聞いていると、民主化したようでそうでないような…。不要な大きい建物ばかりドカドカ建てているみたいですよ。
さて、お昼からは自由行動。
地下鉄に乗って、市街地から少し離れた西洋美術館へ行くことに。
まずお昼ごはんを食べたレストランの近くの駅に向かいました。
ハンガリー語表記の券売機に戸惑いながら、なんとか英語表記にするボタンを発見し、乗り換え不可のシングルチケットを350Ftで購入。有効期間は60分。
日本みたいに「ここからここまでいくら」というシステムではありませんでした。また、改札のようなものもないので、ホームの手前に2台ほど小さい箱のような機械に先ほど買った切符を差し込んで打刻。これが「きちんと運賃を払って電車に乗りましたよ」という証になります。もちろん電車を降りてからも改札はないのでそのまま地上に上がればいいわけなのです。
たまに係員の人に切符を提示するように言われて、不正をしていると高額な罰金を払わなければならないみたいです。不慣れなせいか、なかなか緊張するシステム。ちょっと迷って60分以上うろうろすることになったらアウトですからね。ちなみにこれから訪れるウィーンやプラハでも地下鉄やトラムに乗りましたが、ほとんど同じようなシステムでした。
お昼ごはんを食べたレストランの最寄り駅は結構大きな駅なようで、ホームまでに長いエスカレーターがあったんですが、これが…このエスカレーターが速い。大縄跳びに入るみたいにタイミングを見計らわないと乗れないレベル。とても人を運ぶものとは思えない、貨物用か?みたいな。ドキドキしながらホームまでたどり着いて、地下鉄に乗車。なんとか美術館の最寄り駅まで着きました。
無理やり読んで覚えたホソクテレ駅。
そして目的の美術館に到着。
キレイで大きな建物です。ついこの間まで中を改装していたらしいです。
チケットを買うときに「どこから来たの?」と聞かれました。答えた後、パソコンをカチャカチャされていたので業務の一環なのかな?なんなのかな…?
中は4階までフロアがあり、1日かけても見れないほどとんでもなく広く、美術品ならなんでもあるよ!といった感じ。案内が分かりにくいのもあって、迷子になりました。似たようなドアのデザインなのに、ここは開くけどこっちは開かないとか。何回か怒られました。チケットはこの展示量でなんと1700Ft(約850円)でした。
時間に限りもあったので、エジプトコーナーと宗教画・近代絵画をメインに見て回りました。
エジプトコーナーではかなりの数の棺が。中にミイラがそのまま入っていて、少しフタがこんにちはしているものも…。絵画のフロアは本当に数が膨大で、正直全部見れませんでした。有名どころはエルグレコがありました。というより唯一発見できました。このフロアだけでもう迷子です。
日本と違うな〜と感じたのは、手荷物を預けるように促されること。午前中に買ったものやらカメラやらを持って展示コーナーに入ろうとしたら「クローク使って〜」と注意されました。貴重品以外は全部預けて、改めて入るとみんな結構軽装で見ていらして、これがマナーなのかな?と感じました。日本の美術館では言われたことなかったし、大荷物でもなかったのでびっくりしました。
ある程度のところで切り上げて退散。
目の前に英雄広場がありました。英雄広場ってなに?
帰りに地下鉄に乗って、市街地に戻ろうとしたときに…。
行きと同じように切符を買って乗っていたら、途中のある駅で同じ車両の人たちが全員降りて行きました。「もしかしてここ止まり?終点?」と思って様子を伺っていたら、その駅で電車を待っていた人が数人乗ってきたので「大きい駅なのかな?たまたま?」なんて思ってそのまま乗り続けていました。しばらくたってドアが閉まって動き出したら…まさかの逆走。おそらく「折り返します」というアナウンスか何かがあったので、みんな降りたんだと思いますが、ハンガリー語なので分からず。逆走に気づいてよかった。次の駅ですぐ降りて、1度地上に上がって、道路を渡って反対側のホームへ。小さい駅は地下から向こうのホームに行けないみたいで…。
やってきた電車に乗ろうとしたら、また何やらアナウンス。アナウンスがあるたびに、停車している電車に人が乗ったり降りたり。なかなか出発しません。多分、多分ですけど「いい加減にしろ〜!」みたいなことをみんな口々に言っていました。英語のアナウンスもないし、意味が分からないのでもう運に任せようと思って、とりあえず乗ってみました。なんとか元いた駅に戻ってこれました。それにしても適当すぎる。ドッと疲れました。
夜は夕食がツアーの行程に組まれていたので、それまでぶらぶらしながらお土産を買いつつ集合場所へ。
街中に急に現れた観覧車。つぶれちゃっているけど、Budapest Eyeって書いてある。
地下鉄のエスカレーターと一緒で回転がめちゃくちゃ速い。出入口にエチケット袋完備らしい。動画がうまいこと載せられないので、自分の技術の限界を感じる。
通りの入り口にファッションストリートって書いてありました。
ハンガリーの郵便ポスト。かわいい。
迷いながらも集合場所に到着して、夕食へ。
ハンガリー名物、グヤーシュ。
牛肉が入ったシチューみたいな。シチューよりはあっさり。おみやげの定番のパプリカパウダーが入っています。
ビールも飲んで。
メインは白身のお魚を揚げたやつ。
と、じゃがいも。と、お魚の下敷きになったじゃがいも、揚げたじゃがいも。
デザートのパラチンタ。これもハンガリーの名物らしいです。
もちもちのクレープ。
実はこの夕食、船の中で食べました。
このまま横につけてもらった別の船に移動して、ドナウ川クルージングへ。
iPhoneで撮影した「Canon ~make it possible~」みたいな写真。
午前中に見た景色と全然違います。
くさり橋もキレイです。
2回にデッキがあったので震えながらみんなで写真撮影。この時が旅の中で1番寒かったです。というか、ブダペストのこの日が1番寒かった。
ブダペスト観光終了。
帰ってテレビをつけたらクイズミリオネアがやっていました。
がんばれ〜!
疲れがたまらないように早めに就寝。
不穏な絵を置いてくれるな。左のやつチャッキーじゃないの?
2日目、終わり。
中欧旅行 1日目
2019/1/23〜1/30まで中欧(ハンガリー・オーストリア・チェコ)へ8日間の旅行に行ってきました。旅行会社の添乗員付きのツアーに思い切って1人で参加です。思い出などを綴っていきますのでお付き合い頂ければ幸いです。
まず行き先に中欧を選んだ理由ですが
①去年にチェコ映画を見て、チェコという国に興味を持ったので行ってみたい。
②クリムトとシーレの絵画が見たい。
③旧社会主義国の風を感じたい。
の3つです。
最初はベタにパリに行こうと思っていたんですが、あまり情勢がよくなさそうなのと、パリだったら今後一緒に行ってくれる人がいそうだな〜と思ったからです。まあでも死ぬまでには行きたいよね、パリ。誰か行こうね、パリ。
ちなみに海外旅行は2度目。前回はお盆の時期に真夏のイタリアへ。1人での海外旅行は今回が初めてでした。
中欧はこの時期、とんでもなく寒いので観光としては閑散期らしいです。つまりお安かったのかな?どっちにしたって行きたかったので、あまり料金は気にしていませんでしたが、8日間の旅行が、1人の割増料金+海外保険加入を含めて35万弱でした、確か。往復はエコノミークラスですがね。
1/23
旅の初日は関空からフランクフルト経由でハンガリーはブダペストまで移動する行程。
まず今回参加したツアー、羽田発・名古屋発・関空発の参加者が現地で合流するものでした。添乗員さんは羽田からご出発されるとのことで、関空からブダペストまで1人で移動しなければなりませんでした。
飛行機に搭乗することに関しては、初めてではないので不安はなかったのですが、なんせフランクフルトで乗り継ぎがあるという点が気になって、旅行会社のカウンターで申し込んだときに悩み倒しました。対応してくれたお姉さんの「フランクフルト空港の乗り継ぎで迷子になったような話は聞いたことないですし、問題ないと思います」というフォローという名のプレッシャーにも思える言葉を微妙に受け流しつつ、このツアーの参加を決めました。「まあ他にも関空から行く人おるやろし、なんとかなるやろ」と甘い考えでいたんですが、フタを開けると関空組、わたし1人でした。なんとかはなりました。
さて、出発の2時間前集合を命じられ、早朝に出発し関空へ。旅行会社のカウンターに寄ってeチケットをもらい、事前に予約していた海外用WiFiルーターとハンガリーの現地通貨・フォリント (HUF)をそれぞれ受け取って保安検査へ。なんの問題もなくスルー。
次は出国審査。今の出国審査って、パスポートを機械にかざしてスキャンするんですね。で、その場で本人の顔を写真で撮って照合する、と。全然知らなかったので怪訝そうな顔をしていたと思います。そして無愛想なおじさんにスタンプを押してもらって(省略できるので要らない人はスルー可能)出国手続き完了。ラウンジで少しゆっくりした後、10時40分発の飛行機で旅立ちました。ちなみに今回の航空会社は全てルフトハンザ航空でした。
機内は意外と混んでいましてほぼ満席。嬉しいことに通路側の席だったので自分のタイミングでお手洗いに行けるという点はストレスフリーでした。しかしフランクフルトまで12時間、長いね。とりあえず最初のドリンクでスパークリングワインをもらって、一緒に配られたプレッツェルといただきました。
お食事は2度の機内食と、途中で軽食が出ました。
1度目の機内食は鶏の照り焼きとわさびごはん。もう一方は牛肉の洋風のメニューだったと思います。
「わさびごはん?何それ?」と思って楽しみにしていたら、白いごはん上にわさびふりかけが1gぐらいのっているやつでした。
まあしかし茶そばにわさびごはんにロールパンって炭水化物の暴力。これで腹満たしとけよ〜的な。
2度目の機内食は豚の生姜焼き丼。今回も和風にしました。
そしてまたすぐにお会いしましたね、ロールパン。
間の軽食は、パウンドケーキorおにぎり、とのことでしたので、おにぎりにしました。和食の食べおさめ。
機内映画はアメコミ系から、これ今日本の劇場でやってるね?という作品までありました。コリンファースの出演作は「ブリジッドジョーンズ3」「マンマミーア!」「マンマミーア!2」「喜望峰の風に乗せて」の4本のラインナップ。しかしながら、にやにやする自信しかなかったので自粛しました。だってかわいいからさ。
そこで見逃していた「イコライザー2」を見始めたんですが…。日本語字幕はなく、頑張って英語字幕を追っていましたが、ちんぷんかんぷんになり途中でやめました。
結局「アベンジャーズ インフィニティウォー」と「ベイビードライバー」を見ました。見たことあるのであらすじ分かるしね。基本的にうとうとしていましたが。
ベタにこんなこともして。
約12時間後、やっとフランクフルトに到着。
そして保安検査〜入国審査。
保安検査のただならぬ空気にビビりながら、荷物をカゴに入れて、わたしもゲートをくぐる。すると「もう1回戻って」とジェスチャーされる。言われた通り、もう1回戻ってくぐり直すと「やり直し」言われる。と言うより「ちゃんと見ろ」とジェスチャーされる。ちゃんと見てみるとゲートの内側に人の形したシルエットが描かれていて「これと同じポーズをしろ」と。腕をふんわりさせた棒人間のような絵でした。そんな珍妙なポーズをさせられてOKをもらい、ゲートの向こうで荷物を受け取ろうとしたら…。
わたしの荷物だけ他の人とは違うラインからご登場。
男性に呼ばれて「荷物開けていい?」と。「OK」と言ったら意外と丁寧にリュックサックを開けられて「どれかな〜?これかな〜?」的なことを言いながらポーチをさぐる検査官。今思い返すとなごむけど、その時はよく分からない状況で半泣き。結局モバイルバッテリーがひっかかって「あーこれだね」と。それだけ出してゲートを通すべきところをリュックサックの中に入れっぱなしにしてしまってこんな有様。半泣きでとりあえず「I'm sorry」って連呼したら「It's OK. No problem」と言いながらわたしの二の腕をダウンの上からさすってくれた…。「惚れてまうやろ」と思いました。こうして保安検査は無事終わり。
入国審査は「business?pleasure?」と聞かれたのと「何日間いるの?」と。ハンガリーは2日間の行程だったのでそう答えると「いやヨーロッパな」と言われ、8日間と答え直す。スタンプ押してもらって無事ドイツに入国。その後か前に税関も通ったかな?何も申請するものがないのでスルーです。
ちなみにドイツもハンガリーもシェンゲン協定加盟国なので、ハンガリーに着いても保安検査・入国審査はありません。全て最初の到着地のドイツで行いました。
さてここから、ブダペスト行の飛行機の時間まで約6時間。ルフトハンザのラウンジが使えたので案内に沿って到着、そして無事入室。ビジネスマンが多くって完全に浮いていたので、基本的に大人しくじっとしていました。よって写真もなし。
ラウンジ内、食べ物飲み物、割となんでもありました。もちろんアルコールも。
生ビールサーバーが2種類あったのでとりあえずビールをいただくことに。下手くそなのでグッとバーを手前に倒すとグラスが全て泡でいっぱいに…。ポカーンと立ちすくんでいたら、後ろに並んでいたスーツ姿の紳士が英語で「グラスを傾けて添わすように入れるといい感じだよ」と素敵な笑顔で教えてくれて早くも2回目の「惚れてまうやろ」事案でした。ちなみに銘柄はフランツィスカーナー(おじさんの絵のやつ)とベックスでした。
ラウンジでじっとしているのもなかなか眠いので、2〜3時間で退室して免税店をぶらぶら見て回ったり。
ど真ん中にBMWドーン。
搭乗口がチケットに書かれてあるものから変わることもあるので、確認しておいてね〜と事前に添乗員さんから言われていたので、BMWの向こうに見えるボードをチェック。
結局予定通りの搭乗口から出発とのことで少し早めに移動。イスに座ってぼーっと待っていたら、添乗員さんが声をかけてくださって無事合流。ものすごくホッとした記憶。
そしてやっとブダペストに向けて出発。フランクフルトからは1時間半もかからなかったと思います。12時間の移動と6時間の待ちを経験すれば、1時間半なんてあっという間。
現地時間の23時頃、やっと最初の観光地ブダペストに到着したのでした。
バスで移動してホテル着。
1人ですが2人部屋。嬉しい。欧米は基本的にシングルのお部屋がないらしい?
お風呂はなぜか引き戸?隣にトイレがありましたが、トイレの扉は観音開きでした。
明日からのために、温かいお湯につかって疲れをとりました。
結局寝たのは1時台。長い1日目終了。